『超訳 ニーチェの言葉』


ステータス:読了
評価(最高が5つ星):☆☆☆☆
覚えておきたい言葉:

 かつてはこれこそ真実だと思っていたものが、今では間違いだったと思う。かつてはこれこそ自分の変わらぬ信条だとしていたものが、今では少しちがうと思う。
 それを、自分は若かったとか、浅かったとか、世間知らずだったと断じて葬らないほうがいい。なぜならば、当時の自分にとっては、そう考えたり思ったりすることが必要だったのだから。当時の自分の段階にあっては、それが真実であり信条だったのだ。
 人間は常に脱皮していく。常に新しくなっていく。いつも新しい生に向かっている。だから、かつては必要だったものが、今は必要でなくなったにすぎないのだ。だから、自分を批判していくこと、人の批判を聞いていくことは、自分の脱皮をうながすことにもなるのだ。さらなる新しい自分になるために。

 好奇心は、自分の能力を発火させるためにはたいせつだが、世界のすべてを見聞できるほど人生は長くは続かない。若いときに自分が関わる方向を着実に見定め、それに専念していくほうが、ずっと賢く、自分を充実させていくことができる。

 

(前略)楽しい計画づくりだけで人生は終始するわけではない。生きていく以上は、その計画を実行しなければならないのだ。そうでなければ、誰かの計画を実行するための手伝いをさせられることになる。
 そして、計画が実行される段になると、さまざまな障碍、つまづき、忿懣、幻滅などが現れてくる。それらを一つずつ克服していくか、途中であきらめるしかない。
 では、どうすればいいのか。実行しながら、計画を練り直していけばいいのだ。こうすれば、楽しみながら計画を実行できる。

 あたなが誰かをだましたりすると、その人は悲しむ。
 だまされたことで何か損を受けたから、その人は悲しんでいるのではない。その人がもうあなたを信じられないということが、その人を深く悲しませているのだ。
 今までのようにあなたをずっと信じていたかったからこそ、悲しみはより深くなるのだ。

 

 考えを言うとき、わたしたちは持ち合わせている言葉で表現する。言葉少なく貧しいと、わたしたちの考えも少なく貧しいと言える。
 たくさんの言葉を知ることは、実は、たくさんの考えを持つことになる。たくさんの考えを持てば、より広く考えることになるし、ずっと広い可能性を手にすることになる。これは生きるうえで利用できる最大のものだ。
 言葉を多く知ることは、この人生の道をとても歩きやすくする手だてになるのだ。

感想など:図書館で本を借りる関係で、いまごろニーチェ。むかしから、けっこう格言好きなので、面白く読めました。ブログなどではニーチェの安売りという批判もありましたが、まぁ、仕事帰りにパラパラとめくるには適していました。この人の考え方、好きだな。プロフィールには、「1889年に精神が崩壊」って書いていてましたが。

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