ステータス:読了
評価(最高が5つ星):☆☆☆☆
覚えておきたい言葉:
私には本当に苦労がありませんでした。好きなことをする過程での苦難は、苦労ではありません。嫌なことをすることが「努力」や「苦労」だと私は認識しているので、夢の開業には、いわゆる「苦労」に当てはまる事柄が一切ありませんでした。
(前略)Aさんは300万円の年収になるよう店の経営をすれば豊かな暮らしを実現できます。
次に、1人で営む小さな店で、300万円の年収を得るにはどれだけ売上を出せばいいのか、ザックリと想定してみます。飲食店の材料費と人件費は、売上に対してそれぞれ3割くらいと言われています。Aさんの店では従業員やアルバイトを必要としない経営なので、人件費がかかりません。しかしそこで、この人件費にあたる3割の部分にAさんの希望している年収額300万円を当てはめると、(300万円÷0.3%=)1000万円の売上が必要という計算になります。Aさんはここでちょっと考えました。課税売上額が1000万円以下の場合は免税事業者となります。そこで課税売上額の目標を960万円に落としました。そうすれば、消費税をお客様に還元できます。月単位の売上目標は(960万÷12カ月=)80万円です。週に1回の定休日ですから、1カ月の労働日数は約25日。1日単位の売上目標を計算すると、(80万円÷25日=)3.2万円になりました。店の客単価は平均4000円(想定:ビール1杯500円/日本酒2杯1500円/お料理2000円)で想定します。1日に(売上目標3.2万円÷客単価4000円=)8人のお客様が来てくれれば、目標達成できます。
Aさんは考えました。1日に8人のお客様が来てくれる工夫をすればいいのだ。15席満席にする必要はない。ランチ営業も考えたが、やっぱりやめよう。昼間は好きなことをしよう、ビールでも呑んで昼寝しよう。
感想など:
「more&more」から「less&less」へ。著者の生き方をあらわすとしたら、そういうことだと思います。資本主義社会は人の欲望を前提に動いているので、おのずと「more&more」となりますが、地球環境的にも自分の精神・体力的にもいつまでも続かないものだと思います。なので、著者が「less&less」の方向で、小さく自分のできる範囲で人生を楽しもうとする生き方に個人的にひかれます。著者は30歳でサラリーマンを辞め、旅をしたり、料理の勉強を重ね34歳で飲食店を開業します。上記の引用のように、開業してからも自分の生活を圧迫しない範囲で店を続けるあたり、なかなか考えさせられました。
