ステータス:読了
評価(最高が5つ星):☆☆☆☆
覚えておきたい一文:
恋愛でも、司法試験でも、会社内での昇進でも、心の中で存在として大きくなりすぎた対象を、別の価値あるものを付け加えていくことによって、「ポートフォリオ」の一部にするという方法は人生で煮詰まらないためには有効な方法です。
ご友人から見ると相談者の現在の境遇は捨てるには惜しい、あるいは羨ましい、と思うかのもしれませんが、他人の感じ方は本来、相談者自身の意思決定には関係のないことです。現在の時間の使い方で進歩が感じられないなら、そして進歩の可能性を感じる可能性があれば、現在の境遇を捨てることによって損をする可能性が小さいことを重く見るべきでしょう。他人は他人、自分は自分です。
会社というものは単にプロジェクトの名前です。結局は人が集まっているものにすぎませんし、意思を持った主体ではありません。したがって、「会社が」人を評価するとか、人が「会社を」裏切るといことは不正確な比喩としてしかありえないことです。会社を擬人化せずにドライに扱うことが大切です。
大ざっぱに言ってしまいましょう。「より多くの人を気持ちよくさせた人が、より多く稼ぐ」ように世の中はできています(読者の皆さん、供給側の独善である「労働価値説」よりも現実的で説明力があると思いませんか?)。運の問題や、ケチな方がお金が貯まるとか、自意識過剰な投資家は大損しやすいとか、ほかにも要因はありますが、いずれも取るに足りません。つまり、人と関わらないようにすることは、「稼ぎ」のためには著しく不利なのです。
転職の一般論で言うと、三十代前半は自分の仕事の分野が確立していて、ある程度の実績を持って仕事の能力をアピールできれば、三十五歳前にやり直しが利く分リスクを取れるし、一番転職しやすい年代です。また、普通に元気な人であれば、三人家族を食わせるくらいのことはだいたいできます。家族への責任は転職のリスクを取れない理由にはならないはずです。収入面での損得などを計算する以前に、これだけ面白くない時間を過ごされていることは人生の損失なので、仕事の内容を重視して、ぜひ転職を考えてみてください。
まず、意識の持ち方ですが、人付き合いは無理にするものではありません。当事者同士がお互いに興味を持ったり、何らかの必要があったりした場合に、両方が合意したときにのみ付き合えばいいというのが基本です。人付き合いをノルマのように感じて自分を追い込む必要はないと思います。
投資のリターン(利回り)は金銭的に数字が計算できますが、人生選択の場合には、自分にとって何がリターンなのか、「価値観」を明確にすることが必要になります。
(中略)
ところで、投資や企業経営の場合でもそうなのですが、人生の場合には特に「リスク」から想定される「最悪の場合」が起こったときにどうするのか、意思決定の際に対策がセットで考えられていなければなりません。「最悪の場合にはこうすればいい」あるいは「最悪でもこの程度だからまあいいや」という見当がついていれば、そのリスクについて対処可能、すなわち選択肢の一つとして取り入れてもよいということになります。
ひとことコメント:
経済評論家の山崎元さんの考えは同意できる部分が多いです。人生の持ち時間と、自分にとって何がリターンなのかを考えて選択しようと思います。
