著者:堤未果
ステータス:読了
評価(最高が5つ星):☆☆☆
覚えておきたい一文:
今この国で多くの教師たちが直面している悩みは、子どもたちに対して将来の夢を後押ししてやれないという現実です。一体誰が、子どもたちにこう言うために教師という職業を目指すというでしょう? 「一人の人間として最低限の生活を送るための、最も確実な選択肢が軍に入隊することだなんて」
ひとことコメント:
アメリカの格差を描いた本。サブプライム危機、下層に転落する中間層、貧困ゆえに安いジャンクフードしか食べられない人々、肥満などがもたらす健康不安、高すぎる医療費、高利率の奨学金、大学を出ても見つからない職、親から子に受け継がれる負の連鎖……。そして、下層に落ちた人々がはいあがるには、「アメリカ人」になるには、大学へ行くには、3食食べるには、軍に行くしかないという現実。イラクやアフガンで命を落としている人の多くはそういう人たちのようです。競争が間違った方向へ向かうとどうなるかがよく分かる本です。
