『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女』


ステータス:読了
評価(最高が5つ星):☆☆☆☆☆
覚えておきたい一文:

リスペット・サランデルは朝の6時ごろ、ミカエルより先に目を覚ました。コーヒーメーカーのスイッチを入れ、シャワーを浴びた。7時30分ごろミカエルが起きてみると、リスペットは彼のiBookでハリエット・ヴァンゲル事件の要約を読んでいた。腰にタオルを巻いて台所に入ると、眠気を追い払うように目をこすった。
「コーヒーの用意ができてるわよ」と彼女は言った。
 ミカエルは彼女の肩越しにパソコンをのぞきこんだ。
「この資料はパスワードを入力しないと見られないはずだけど」と彼は言った。
 彼女は振り返って彼を見た。
「Wordのパスワード解読ソフト、30秒でダウンロードできるのよ」と彼女は言った。
「きみの持ち物とぼくの持ち物について、いつかちゃんと話をしなきゃならないね」とミカエルは言って、バスルームに入った。
 戻ってみると、彼のパソコンはすでにしまわれ、書斎の元の場所に置かれていた。彼女は自分のPowerBookを起動していた。さてはぼくのパソコンのデータを全部取り込んだな、とミカエルは思った。
 リスペット・サランデルは、あきれるほどリベラルな道徳観を持ったコンピュータ中毒者なのだ。

ひとことコメント:
スウェーデンの作家、スティーグ・ラーソンの著作。この小説の映画がスウェーデンで大人気だと聞いていたので、観に行こう行こうと思っているうちに上映が終わってしまった。しばらく存在を忘れていたが、ネットでたまたま名前をみつけたので、本を読んでみようと思いました。読み始めた時は、「どうかなぁ」と思っていたのですが、途中からやたら面白くなって、夢中で読みました。寝不足になった。
巧みな伏線と、孤島で迷宮入りした事件を追うミカエルと調査員のリスペットの会話、どれも洗練されています。『ミレニアム』シリーズは続いているので、夏の楽しみになりそうです。

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