『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか』

ステータス:読了
評価(最高が5つ星):☆☆☆☆
覚えておきたい言葉(引用):
ワーキングプアという言葉が当てはまってしまう人から年収1000万円の高給取りまで、みんながみんな「自分の生活には余裕がない」と感じているのは、給料が「必要経費分」だからです。
 必要経費分しかもらえない、つまり「必要以上」はもらえないのです。
 給料としてもらっているのは、労働者として働き続けるために必要な経費だけです。
(中略)
 日本企業で考えると、高給取りの人は一般的に、仕事で多大な責任やプレッシャーが発生して、体力や精神力を回復させるためにより多くの費用がかかります。時間が貴重なので、移動はタクシーになったりもするでしょう。
 このようにたくさんの経費がかかるから「高給」なのです。
 決して成果をあげているから高給なのではありません。

年収・昇進から得られる満足感ー労力などの必要経費(肉体的・時間的労力や精神的苦痛)=自己内利益


 
 昇給や昇進によって満足感を得ても、やがてはそれはなくなってしまう。結局、元の状態に戻るだけ……と思いきや、じつはそうではありません。
 どういうことか?
 満足感(売上)はなくなっても、一方の費用のほうは、決してなくなりはしないのです。
 たとえば、年収を20%上げるのはかなり大変です。年収500万円の人が年収を600万円にするためには、おそらくそれまでの1.5倍〜2倍程度の努力が必要でしょう。
 長時間働いたり、嫌な仕事もしなければいけなかったり、プライベートを犠牲にして、やっとの思いで報われて20%昇給するのです。そして、その「激務」をその後もずっと続けなければ、給料が高い状態を維持することはできません。
 ここでのポイントは、昇給から得られた満足感が「慣れ」によってなくなったあとも、労力だけは残り続けるということです。

 自分の労働力を投資し、土台を作るために考えるべきことは、「目先のキャッシュ」を追い求めないことです。残業代、インセンティブなど、目の前に見える「ご褒美」につられてしまうと、どうしても長期的な視点がないがしろになってしまいます。
 自分の労働力を投資できる仕事とは、その経験が「将来の土台を作る仕事」です。一方で、目先のキャッシュを追い求める仕事とは、時給は高いが「将来に何も残らない仕事」です。

感想など:なかなか賛否が分かれる本ですが、僕は面白く読みました。前に、本屋でこの本のタイトルを見た同い年くらいの女性2人が「ホントにいつまでこんな働き方できるのかな」とつぶやいていたのが印象的でした(中身は読んでませんでしたが)。昔ながらの仕事は別にして、IT関連での仕事って日進月歩なので、今はついていっても、きっと振り落とされる日が来るわけだから、要対策ですな。

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