ステータス:読了
評価(最高が5つ星):☆☆☆☆
覚えておきたい一文:
X2000に乗り込んだソーニャ・ムーディングは、同僚のイェルケル・ホルムベリ警部補を探すことはせず、たぶん食堂車だろうとあたりをつけた。やはりそのとおりだった。ホルムベリは彼女の分までサンドイッチとコーヒーを買ってくれていた。5分ほど、ふたりは黙って腹ごしらえをした。やがてホルムベリがコーヒーカップを置いて口を開いた。
「転職したほうがいいいような気がしてきたな」
生きているのが不思議だった。そして、それを他人事のように感じ、助かろうと助かるまいとどうでもいいと感じている自分に気づいた。もし、さっきまで陥っていた暗くて何もない空間が死なのであれば、恐れることは何もない。生きているのとそれほど変わらないのだから。
ただそってしておいてほしかった。結局のところ、リスペット・サランデルという人間を背負って生きていかなければならないのは彼女自身だ。
「恋に落ちない人間などいませんよ」と彼は言った。「人は否定するかもしれませんが、恋愛は往々にして友情という形で表れるものです」
ひとことコメント:
けっこう分厚い本2冊ですが、寝苦しい夏の夜を利用して超特急で読了。先が気になって仕方なかったので、空いている時間はずっと読んでいたな。いやー、この3部作は読み応えがあったな。解説を読むと、急逝した著者は4作目を書いている途中だったとのこと。うーん、読みたかったな。
