アヴェンティーノに行くなら、朝でなければ

旅に行く前、『須賀敦子のローマ』という本を読みました。写真とエッセイで須賀さんの生き方を見つめる内容ですが、その中にこんな文章がありました(メモ書きにしていたので、エッセイ部分と須賀さんの本の引用部分の境目がわからなくなりました)。

アヴェンティーノというのは、いうまでもなく、いわゆるローマの七つの丘の一つですが、他の丘にくらべ、比較的昔のままの静かな雰囲気の残っている、朝のひかりの清々しい高台です。アヴェンティーノに行くなら、朝でなければ、と、ローマっ子のいうのも、行ってみればすぐうなずけます。
前にいった、サンタ・サビナの横の公園の見晴し台から、テヴェレ河をへだてて、朝の陽光のなか、ずっと遠くに、しずかに息づいている、サン・ピエトロの白い大理石の円屋根にいたる甍の波をみる度に、この永遠の都の気高さに、その美しさに、思わず手をうって喜びのこえをあげたくなるのは、私だけでしょうか。
『聖心の使途』より

確かに静かですごくよい丘でした。アヴェンティーノに行くなら、朝でなければいけない気がします。教会の鐘の音が鳴り響いていました。

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