109

今日は夜、写真を受け取りに渋谷へ。
銀座線を降りたところで、
「エクスキューズミー」と声をかけられる。
 最近、政府の政策の関係からか、
 外国人旅行者が多くなった気がする。
前、銀座で声をかけられたのは、スイスの女性だった。

今日は台湾風の女性だった。背後にお父さんらしき人がいる。
早口な英語なので、よく聞き取れない。
断片的に、ワンオーナインと聞こえる。109のことだと分かる。
僕は入ったことはないが、さすがに場所は分かる。
 
僕はたいていの日本人と同じく、
相手の言っていることは分かっても、
流暢に返答ができない。
なので、いつも可能な限り目的地まで案内することにしている。
この日も、僕が先を歩き、2人が後をついてくる。
スクランブル交差点で、109の建物を指差す。
女の子が嬉しそうに笑う。
きっと、雑誌か何かを読んで、日本に着いたら、
一番初めに来ようと思っていたんだろう。
それは、本当に素敵な笑顔だった。 お父さんがいなかったら、
一緒に109に入ってパフェでも食べたいくらいだった。

目的の場所を目にした時、
人はとてもイキイキとした表情をする。
僕ももうすぐ行くNYで、あんな顔をするんだろうかと思う。
彼女がよい買い物ができることを願う。
そして、緊張気味のお父さんの財布が空にならないことも。

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