ステータス:鑑賞済み
評価(最高が5つ星):☆☆☆☆☆
覚えておきたい一文(記憶で書いているので不正確かも):
失うものがないことを強さだと勘違いしておる
この映画で一番心に残ったセリフ。娘を殺された親が、殺される契機を作った軽薄な男を指して言います。含蓄のある言葉だなぁと思います。色んな物を切り捨て、傷つかないようにしながら生きることは何の「強さ」も必要としないわけですね。
あいつは何かを本気で求める人を馬鹿にしている
これも前述の親のセリフ。軽薄男以外の登場人物すべてが救いを求めて生きようとしているので、映画全部にかかる言葉ですね。
本気で誰かと出会いたかった
孤独を埋めるため出会い系サイトにアクセスする女性(深津絵里)の言葉。地方都市の狭い空間で、生まれ、育ち、働いている女性の孤独が詰まっていました。
これまでは生きているか死んでいるか分からなかった
同じく地方都市で失意の中で暮らす男性のセリフ。はじめて自分を受け入れてくれる人に出会ったことで口にします。
もう少し早く光代と出会いたかった
同じく男性のセリフ。
ひとことコメント:
観測以来の暑さのせいか休日は例年以上にへばっている時間が多いので、気分転換に映画へ。深津絵里がモントリオール映画祭で女優賞を獲得して、気になっていたので鑑賞。原作はこれまでに2回くらい図書館から借りたもののいつも途中で挫折していました(ちょっと文体合わず)。おかげで内容知らないまま映画を楽しめました。なんとなく元気ないので、こういう暗めのものより『トイレット』とかの方がいいんだろうな、と思っていましたが、今の自分の暗さといい感じに同期して、満足。誰が本当の「悪人」なのか、分からなくなります。
