李禹煥(リ・ウファン) 余白の芸術

横浜美術館はいいことずくめだった。
この日、開館記念日だったので無料で入れたうえ、
イサムさん作品をたくさん観れた。
常設展も楽しくて、さらに、企画展「李禹煥 余白の芸術」も
すごくよかった。作品もいいけど、
この人の作品とともに提示する言葉がすばらしい。

「余白とは 空白のことではなく、行為と物と 空間が鮮やかに響き渡る 開かれた力の場だ。 それは作ることと 作らざるものがせめぎ合い、変化と暗示に富む 一種の矛盾の世界と言える。だから余白は 対象物や言葉を越えて、人を沈黙に導き 無限を呼吸させる」

「私の絵画は多分一万年もゆかぬうちに 絵づらが消え失せ、進んではカンバスも ぼろぼろになってしまうだろう。人間は必死に世界を作って立てようとし、自然はどこまでもそれをばらして 大地に引き戻そうとする。在らしめようとする力と無に帰そうとする力の激しい張り合いは美しい。だから私は完璧で自立しているような 作品より、ゲームの両面が浮かびみえる、危ういバランスの絵画をこそ 描きたいのである」

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