ステータス:読了
評価(最高が5つ星):☆☆☆☆(前半おもしろかった)
覚えておきたい言葉:
「日本で外国人が死ぬとどうなるか知っているか? 外国人の死体は内蔵を抜かれて防腐加工され、ドライアイスで冷凍保存されたまま、飛行機で祖国へ送り返されるんだぞ。まるで輸出される魚だよな。
けど、遺体の搬送ってすごくお金がかかるんだ。中東に運ぶだけで百万円はゆうに超える。日本で何年も必死になって働いても、死んでしまえば、貯金はすべて死体の搬送費用で消えちまうんだ。儲かるのは、日本の葬儀屋と航空会社だけ。結局俺たちは、いつまでたっても貧乏なままなのさ」◇
遺体の搬送に当たっては、故人のパスポートが必要となる。遺体であっても人間が国境を越える以上はパスポートが必要になるのだ。そのため、死亡した人間がパスポートを持っていなかったり、有効期限が過ぎていたりすると、つくり直さなくてはならない。死んだ人間のパスポートを再発行するというのは非常に奇妙な話だが、国際ルールではそれが決まりなのである。
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もう一つの問題は、海外搬送は、基本的に直行便でしか受け付けてもらえないということです。たとえばパキスタンに遺体を送りたい時に、北京経由のチケットにした方が安いからそうしたいと思ってもできないのです。
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次の価格は、関西の葬儀社が関西国際空港から搬送した場合にかかる一般的な費用である。
・韓国 20〜30万円
・中国 60〜80万円
・欧米 70〜120万円
・東南アジア 70〜90万円
・中東 100〜140万円
・アフリカ 100〜200万円基本的な搬送料金だけでこれだけかかるのだ。ここに加えて、海外の空港から自宅に運ぶ費用、そこからさらに葬儀を出す費用などを足していくと、数百万円に上ることもある。
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小田急線の代々木上原駅周辺は、閑静な高級住宅街だ。井の頭通りには、ケヤキの並木が緑の葉をたくわえて立っている。
真っ直ぐに坂を上って行くと、ひときわ目立つ巨大なイスラーム寺院が姿を現す。水色のドーム型の屋根を持ち、白い壁が陽に照らされて眩しいほどに輝く。これが、日本最大のモスクである東京ジャーミィである。設立は1938年と古いが、2000年に全面改築がなされたばかりで、真新しく荘厳な雰囲気が漂う。
現在、東京近郊でイスラーム教徒が亡くなり、国内の墓地で埋葬が行われる場合、大半がここに運ばれて納棺の儀式が行われる。イスラームの納棺にはいくつか決まった手続きがあり、モスクを利用することが好ましいとされており、ここは日本でそれをすることができる数少ない施設なのだ。◇
「韓国人風俗の出現は、日本の風俗店をまったく違うところから脅かしました。一つは価格破壊ですね。五千円は相場が落ちたでしょう。これだけ下落したら、はっきりいって商売になりません。もう一つは、店側の女性の見せ方です。彼らの店のホームページを見ていただければわかりますが、全員モデル並みの美しさです。実はこれ、すべて画像修正しているんです。日本の風俗店では客にバレることを恐れてほとんど修正はやりませんが、韓国の店は過剰なまでにやる。日本の店もそれに対抗しようとする。それで混乱するようになったのです」
日本の風俗店のホームページでは、通常女性は家族に知られることを恐れて「顔出し」をしない。仮に出したとしても、店があからさまな画像修正を行うことは稀だ。客が実際その女性に会ってもあまりの違いに落胆すれば、店としての信用度を下げることになる。それを恐れて画像にはほとんど手を入れないのだ。
一方、出稼ぎの韓国人女性は家族に見つかる心配がないため堂々と顔を出す。しかも原形をとどめないほどに画像を修正してモデル級の美女が何十人も揃っているように見せる。そもそも韓国人風俗店は店舗としての許可を得ておらず、マンションを借りてネットの上で営業しているだけなので、もし客の信頼を失えばホームページをつくり直して別の店を「開店」させればいいだけの話なのだ。つまり、客を喰うだけ喰って、すぐに違う店をネットでつくり直してまた同じことをしているというわけだ。
感想など:日本にいる外国人の「カネ・性愛・死」の実情を紹介した本。知らなかったことばかりで、面白かった。街や人の見方が変わりました。
