題名:「将棋の子」
ステータス:読了
評価(最高が5つ星):☆☆☆
覚えておきたい一文:
「10年間にわたり将棋世界編集長を務め、
そして私は退職の決心を固めた。
どうしても書かなければならないことが
あったからである。
それは、将棋棋士を夢見てそして志半ばで
去っていった奨励会退会者たちの物語である。
栄光のなかにある多くの棋士たちを見てきたのと
同時に、それと正反対の立場でただの一度も
注目を浴びることなく将棋界を去っていった
大勢の若者たちも見てきた。
桜が散り、やがて花びらが歩道を埋め尽くし、
いつの間にかその花びらさえもどこかに消えて
いってしまうように、彼らはもう将棋界にはいない。
彼らの夢はどうしたのだろうか。
挫折した夢とうまく折り合って、いきいきと
生きているのだろうか。
私の胸には彼らの残した夢の破片が
突き刺さっている。それは時としてちくちくとした
痛みとともに、私の心に鮮明に蘇ってくる。
あるいは自分自身も彼らの残していった無数の夢の
破片とともに生きているのかもしれない。
その痛みが胸に蘇るたびに私は抑えることのできない
衝動に駆られた。
どうしても、彼らのことを書かなければならない。
歩道の上に散り、いつの間にか跡形もなく消えて
しまった一枚一枚の花びらたちのことを」
ひとことコメント:
実は、大崎さんの「聖の青春」を読もうとしていたのに、
間違えて予約してしまった本です。
でも、この本はなかなかよかったです。
周囲から「天才」ともてはやされ、
10代のはじめ頃とかに
夢をふくらませて奨励会に入った若者たち。
20歳、25歳、30歳になるにつれ、
彼らは一般の人が想像できないような
不安と焦りを感じる。
「もし棋士になれなければ、
自分の人生はどうなるのだ」と。
題名:「別冊 図書館戦争Ⅱ」
ステータス:読了
評価(最高が5つ星):☆☆☆
覚えておきたい一文:
特になし。
ひとことコメント:
乙女的な作品でやや恥ずかしいですが、
なんだかんだで別冊も読了。
