ステータス:読了
評価(最高が5つ星):☆☆
覚えておきたい言葉:
共和制帝政の別なく機能していた、ローマのエリート養成システムは興味深い。20代ですでに、民間の瑣事や人間社会の底辺を担当させる。按察官の任務には公娼制度が健全に機能しているかどうかを監視することもあったし、会計検査官の仕事はカネの出入りのチェックであり、護民官は一般庶民の権利の保護、言ってみればソーシャル・ワーカーである。これらと、任務の性質上ゼネラリストであることを求められる軍団の士官業務を交互に経験した後で、30歳が資格年齢である元老院入りを果たす。元老院議員になってはじめて、社会の瑣事どころか国家の大事を担当するのである。
感想など:賢帝の世紀の真ん中を読んでいる。歴史として見るうえでは、波乱がない世はおもしろくない。ただ、賢帝たちの巧みな制度づくりやら、整備したインフラが現代まで通じているわけだから、この辺を頭に入れておかないと旅行するとき面白くないので勉強。上に引用したのはローマのエリート養成システム。なかなかよくできている。
エリートではないにしても、若い頃の雑用をきちんとこなしてないと、普通の仕事もできないのだなと思うこのごろ。一事が万事。
