須賀敦子さんの本に下記の描写があったので、通りを探して、見つけました。テクテク歩く。
「ローマの街には(そしてたぶんヨーロッパのどこの街にも)、歩くだけで映画を見るように愉しかったり、感心したりする道が数えきれないほどある。たとえばテヴェレ河に平行したヴィア・ジュリア」
(中略)
「道の一角に立っただけで、なにかあたりを払う品格のようなものが漂っていて、おもわず足を停めた。テヴェレ河畔の道からは一段低い側道になっているために、車の往来がすくないということのほかは、平坦でひたすらまっすぐな道路にすぎない。それでいて、どこまでも歩いて行きたくなるような怪しい魅力がある。歩いてみると、それほど長くない道で、三百メートルほど先で湾曲するテヴェレ河に突き当たって、消滅していた」「ふるえる手」



