題名:『2011年 新聞・テレビ消滅』
著者:佐々木俊尚
ステータス:読了
評価(最高が5つ星):☆☆☆☆
覚えておきたい一文:
しばらく前、総合週刊誌のデスクと酒を飲んでいて
こんな言葉を聞いたことがある。
「佐々木さん、週刊誌の役目は権力とカネと
オンナなんですよ。昔も今もね」
時の権力者の裏側に潜む汚らしい
カネの話や色恋沙汰を探り出し、
それを明るみに出すのが週刊誌の仕事というわけだ。
(中略)
たしかに政治家や大企業経営者、セレブリティなどの
汚れた裏側を暴くことは、社会的には意義のあることだ。
私も毎日新聞の社会部で記者をしていたころは、
愛情を持ってそういう仕事をしてきたし、
週刊誌デスクの熱い発言に対してはなんら異論はない。
しかし一方で、そうした記事が本当に今の若い読者の
ニーズにマッチしているのかという問題がある。
極論を承知で言い切ってしまえば、
いまの20代から30代の若い読者は
「カネと女と権力」なんて読み物はあまり望んでいない。
彼らが求めているのは、「これからどうやって
社会を生き延びていくのか」といった自分の
生活にもっと寄り添った具体的な情報だ。
ひとことコメント:
上の引用はこの本の主要な論点ではないのですが、
いままで自分がうっすら思っていたことを
的確に指摘しているなぁ、と思わずうなってしまいました。
いま、小説とか以外で無意識に集めている
多くの情報もやっぱり、
「どうしたら生き残れるか」というものだなぁと
改めて思いました。
『2011年 新聞・テレビ消滅』という名前の
本を手にするのもしかりか……。
ちょっと未来が見通せる、面白い内容でした。
