『ボールのようなことば。』

 

 ステータス:読了
評価(最高が5つ星):☆☆☆☆☆
覚えておきたい言葉(引用):
「恥ずかしがり」であることは、
恥ずかしいことじゃないと思います。
ただ、いつになっても、いくつになっても
「恥ずかしがり」の役割をやっているというのは、
図々しすぎるような気がするんですよね。
会費を免除されて宴会にいるようなものでしょう。
だから、ぼくはできるだけ直そうとはしてきたぜ。

じぶんの「よくないところ」というのは、
じぶんの「いいところ」が存在するための、
理由だったりするんです。

だいたいの「やれてないこと」というのは、
その人のなかでの優先順位の低いことばっかりなんだ。
歯を磨くことを、「どうでもいいや」と思ってる人は、
磨かないっていうだけのことだよ、きっと。

「いつか」と言って先に延ばしていることは、
「いつか」と言ったそのときにするべきかもしれない。

「人(=じぶん)がうれしいことって、どういうことか」
とにかくこればっかりを、しつこく考えることです。
逆の言い方でもいいんですよ、
「じぶん(=人)がうれしいことって、どういうことか」
たぶん、これがぼくらの最大で、唯一の仕事です。

年下のともだちにメールの返事を書いていて、
最後に、ほとんど無意識に「ねばれ!」と書きました。

「ねばれ!」しかないんですよね、たいていのことは。
天からの啓示も、ありがたい偶然も、
ねばっている人のところにやってくるわけで、
おそらくそれは「考えつづけている」というのと、
同じことなんじゃないかなぁ。

打席に立ちつづけていて、退かない。
答えが出るまで、終わりにしないという態度が、
「ねばる」じゃないかと思うんです。
ずいぶんと芋臭い、「ひらめき」の方法ですが、
実は「ひらめき」というのも、
打席に立っているからこそ、のものなんです。
運を頼むのはオッケーなんですが、
頼みつづけてないと運に当たらない。
頼みつづけることを「ねばる」わけ。

おれも、ねばるよ。おまえも、ねばれ。

誰かに「ちゃんとめしは食ってるかい」と言われたら、
もしかすると、どんな助言より心に届くかもしれない。

人でも、犬でも猫でも、とかげでも、小鳥でも、
「後ろ姿」をいいなぁと思えたら、
それは好きだっていうことだと思います。

「後ろ姿」を見ている視線というのは、
相手からの返事を要求しないものであります。
好きだから、そういう視線を送っているのです。

とても清々しく助言をするならば、
「ふられたらよろしいではないか」である。
だいたいは、ふられるものなのだ。
「だめかもしれない」だの
「どうしたらいいんだろう」なんて思ったときには、
もうだめだ。
そのくらいに思っていたほうがいい。
死ぬわけじゃないし、別の日には、別の人に会うのだ。
それくらいに思っていないと、うまくいかない。

だれにでもわかることばで、たいていのことはできる。

感受性が鋭いとか、敏感だとかっていうこと、
いいことみたいに思っている人がいるけれど、
「そのいいこと」と「いいやつ」ってことがかけ算されてないと、
迷惑なだけなんだよね。
っていうようなことを、そうそうってわかる人が、好きさ。

こういうことは難しい、こういう方法は無理だ、
こんな考えは甘い、こんな失敗を知ってるか……。
もうね、ものすごくいっぱい聞くんですよ。
何かをはじめようとする時にはね。
たぶん、そういうネガティブな忠告をしたがる人は、
「自分が、きみと同じことをやらない理由」を
語ってるだけなんでしょうね。
けっこう落ち込ませてくれるんですよ、こういう忠告がね。
なんか、無責任に大笑いして「がんばれや!」って、
言ってくれたほうが、ずっといいんですけどねぇ。

子どもって、なんか天使のようだとか言われたり、
子どものころに戻りたいとか羨まれたりするけれど、
おとなに比べたら、不自由の質量がちがいます。
もう、まったく思うにまかせない毎日です。
ぼくは、絶対に子どものころに戻りたくないです。
無力のかたまりなんですよね、ほんとうは。
子どもたちが、その巨大な無力のかわりに、
神様にもらったのが「遊び」なんだと思うんですよ。
「ともだち」と「遊び」。そのふたつがなかったら、
子どもなんかやってられないですよ、ほんとに。

打席に立ったとき、
三振するのも情けないゴロを打ってアウトになるのも、
かまわない。
見逃し三振さえも許してしまおう。
いけないのは、ただひとつ
「打席に立っていることがよろこべないこと」だ。
その打席に立ちたくて目を輝かせたのではなかったか。

感想など:なんだか忙しいけど、ちょっと頭を切り替えようと読書。

「多忙は怠惰の隠れ蓑である」と、何回でも自分でもじぶんに言おう。

という言葉もあった。心する。やっぱり、この人はすごいな。

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